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今も昔も変わることのない腕を飾るジュエリーという存在

ナポレオンがヨーロッパを席巻していた時代、小さな機械式時計を組み込んだブレスレットが貴族の女性たちの憧れとなった。男性用の腕時計が世に出回るのは20世紀初頭なのに、その100年も前から女性たちは、手首に巻き着ける時計に興味を抱いていたのだ。

当時は冬でも腕をむき出しにした、帝政様式のドレスがモードの最先端。あらわなその肌にはブレスレットがよく似合った。ネックレスやティアラとおそろいになったブレスレットも流行した。次にブレスレットウォッチが女性たちを飾るのは、アールデコの時代になってからだ。

カクテルを飲み、煙草をたしなみ、朝までチャールストンを踊り明かすような女性にとって、腕にまとう宝石のような時計はドレスアップの重要な鍵だった。女性が社会に進出し、職を持つことも多くなったこの時代、きらめく腕時計は進歩的な女性たちのシンボルでもあったのだ。

ドゥ グリソゴノの「アレグラ」は、手縫いのレザーコードを幾本も重ねたオリジナリティのあるデザイン。これは1930年代に銀幕の女優たちが身に着けていた腕時計の細いコードから着想を得たものだという。クラスプのモチーフは、同名のジュエリーコレクションとおそろいになっていて、リングやペンダントとともに楽しめる。

女性にとって腕時計の存在は今や、手元にアクセントをつけるためのジュエリーそのものだ。手首に華やぎを添える「アレグラ」ウォッチは、とても現代的ではあるけれど、それを熱望する女性たちの気持ちは、ナポレオンの時代と変わらないように思える。

de GRISOGONO

アレグラ S50/1B

ほどよくボリュミナスでインパクトたっぷりのデザイン。折り重なるレザーのコードに1本だけゴールドのラインが加えられている。クォーツ。18KPG×ダイヤモンド×マザーオブパールケース。ケースサイズ34×34mm。3気圧防水。レザーストラップ。問/ムラキ 問03-3273-0321

Styling/Eiji Ishikawa Photo/ Hisashi Wadano  Text/ Keiko Homma

2015年9月「HORLOGERIE]本誌より引用(転載)

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