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ランボルギーニ・ウルスはアイスランドの氷も雪もものともしない

ランボルギーニ肝煎りのSUVはアイスランドの氷も雪もものともしない

ランボルギーニは1963年の350GTいらい、ずっとスポーツカー一筋のブランドだ。例外は86年のオフロードタイプの4WD、LM002だ。そしてその系譜に連なるといえばいいのか、再び4WDのウルスが開発され2018年に発売された。

とりわけ今回は本気度が高い。かつてのランボルギーニといまのランボルギーニは全く別のメーカーだ。高品質であり高精度で、かつプロダクトを通してブランドに一貫性がある。ウルスも例外ではない。

アイスランドでの試乗会には、世界各国からジャーナリストが招待された。いま大がつくほどの人気の、レイキャビク近郊のリゾート「The Retreat Hotel」を出発して、そこから海岸線を右にみながら時計まわりに進んでいくという道のりだった。

コースはシンプルだが景色には驚かされた。溶岩、周囲一面の緑色の苔、黒砂海岸、滝、それに夜はオーロラと飽きない。天候もあらゆるものを一日のドライブで体験できた。出発時は晴天、次に曇天、とつぜんの驟雨、さらに霧、そして雪……。ぜいたくだけれど頼りがいのあるスーパーSUVのウルスにうってつけの旅である。

ウルスはリッターV型8気筒エンジンを搭載したフルタイム4WDだ。全長は5112ミリ、全高は1638ミリで堂々たるボディだ。ドライブモードセレクターを備え、レバーで「コルサ(レース)」から「ネーベ(雪)」まで多用なシチュエーションに対応している。

アイスランドをランボルギーニが選んだのは「ウルスの能力をテストするのに完璧な場所だから」と、現地で広報チームから説明をうけた。舗装路でのウルスはとにかく速い。いっぽうで、どんな道も走れる。それがたしかによくわかった。

ロールスロイス・カリナンは、オフロードというボタンを押すだけでクルマが自動でエンジン出力や車高を調整する専用モードに入るシステムになっていたが、ウルスではドライバーに選択の余地が大いに残されている。

アニマ(魂)と名づけられたドライブモードセレクターにより、「ストラーダ」「スポーツ」「コルサ(レース)」さらに加えて「SABBIA(砂地)」「TERRA(砂利道)」「NEVE(滑りやすい路面)」という3つのドライブモードが設けられているのだ。

アイスランドでのウルスはアイス&スノーというタイヤを履いていたせいもあり、まったく不安がない。「コルサには入れないほうがいい」と雪道でランボルギーニのスタッフから注意されたことが一度あるだけで、あとは適切なモードを選べばオールマイティというかんじの走りを味わえるのだ。

乗り心地は快適で、室内は静粛性が高い。概して路面状況に影響されず速くスムーズに走れる。デビューのときまずジャーナリストにサーキットを走らせたし、アイスランドの砂地や岩場を走ってみてSUVとしても信頼できることがわかった。そして一般道では一級のグランドツアラーなのだ。

スタイリングもここまで凝ったクルマはそう見つからない。ランボルギーニのスポーツモデルとの共通点としては、シャープなスタイリングと、エアインテークひとつとっても、徹底的にこだわってデザインされている点があげられる。

六角形のモチーフを使うのだが、それはエクステリアだけでなく、シートを含めたインテリアにも採用されている。素材感のいいシート地とステアリングホイールは、とりわけ走りと直結する機能部品であるが、レースカーのような人工スウェード張りを選ぶことも出来るし、いっぽうでエレガントなレザー張りという手もある。選択の多さこそ高級であることの証左なのだ。

小川フミオ / ライフスタイルジャーナリスト

慶應義塾大学文学部出身。自動車誌やグルメ誌の編集長を経て、フリーランスとして活躍中。活動範囲はウェブと雑誌。手がけるのはクルマ、グルメ、デザイン、インタビューなど。読者の方がたの興味に合致しそうな”いいクルマ”の世界を紹介していきたい。

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