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じわじわ来ている素材プラチナ&ブロンズ時計が狙い目の理由

時計のケース素材は、価格だけでなく、時計の個性を作り出す大切な要素でもある。近年はセラミックやチタンなどの“機能系素材”に注目が集まっているが、これから注目して欲しいのは、希少性の高い高価な貴金属「プラチナ」と、伝統的な金属素材であるが時計では使用されることのなかった「ブロンズ」だ。

時計のケース素材は、加工しやすいシルバーやゴールドから始まった。そして腕時計の時代に入ると、硬度が高くて傷がつきにくいステンレススティールが好まれるようになった。

そして昨今では、時計ケースの大型化に対応するために、タフなのに軽いチタンがもてはやされ、さらには時計のアクセサリー化が進行すると、ハイテクセラミック素材のピュアな黒や白の色調が好まれるようになった。

しかし時代は常に動くもの。今注目すべきケース素材は、「プラチナ」と「ブロンズ」である。「プラチナ」は貴金属の代表格であり、産出量も少なく、金よりも希少性が高い。

しかも科学的に安定しているため、どちらかといえば工業用に金属として用いられることが多く、宝飾品用として供給される地金は極僅かとなる。ところがこの“希少性”が、逆に狙い目ともいえる状況を生んでいる。

プラチナの多くは自動車産業で使用されるが、希少ゆえにリサイクルを進めたことで供給が安定し、価格が金よりも低下するようになったのだ。そもそもプラチナは硬度が高く、ピュアな白さを持つ極上の貴金属。

それが購入しやすい価格で手に入る可能性があるのだから、注目するのは当然だろう。

一方の「ブロンズ」は、時計嗜好の変化によるところが大きい。ブロンズは銅をベースになどを混ぜた合金。加工性に優れるが、酸化して変色するため、高級品に使われることは、ほぼありえなかった。

しかし時計が自己主張のアイテムとなると、ブロンズの変色は“自分で色を育てていく楽しみ”へと昇華。特にヴィンテージ系のデザインと相性が良く、使っていくうちにどんどん味わいが増していく。これなら“自分だけの時計”として愛着が湧くだろう。

ケース素材は、時計の個性を左右するキーポイントだ。最高峰でありながら価格がこなれつつあるプラチナとファッション目線で楽しめるブロンズは、これからの注目素材なのである。

BRONZE
MONTBLANC

モンブラン 1858 オートマティック デュアルタイム (左)

ホームタイムを表す中空針は、12時位置のナイト&デイと連動。通常針でローカルタイムを表示する使い勝手の良い旅時計。ブロンズベゼルに合わせて、針やインデックスの色も味わい深く仕上げた。自動巻き、SS×ブロンズケース、ケース径44㎜。58万8000円。モンブラン コンタクトセンター 問0120-39-4810

PLATINUM
BREGUET

マリーン エクアシオン マルシャント 5887 (右)

24時間というルールは、太陽の動き(つまりは地球の自転)から導き出されたが、その動きは一定ではない。このモデルは時刻と太陽時の差を、太陽針によって表現する特殊な時計で、トゥールビヨンと永久カレンダーも搭載する超絶モデル。手巻き、PTケース、ケース径43.9㎜。2693万5200円。ブレゲ 問03-6254-7211

2017年9月「HORLOGERIE]本誌より引用(転載)

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