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蔵人の信念と歳月に育まれた長期貯蔵米焼酎

かってない革新的な試みによって世に送り出された銘酒「メローコヅル」

テレビドラマを機に人気が再燃している国産ウイスキーに日本酒など、今や日本の酒が世界各国で注目 を集めている。 伝統を受け継ぎながら、確固たる信念に裏打ちされた造り手のあくなき挑戦が唯一無ニの味わいとなり、 飲み手の心を掴むのだろう。薩摩半島のほば中央、西は東シナ海に面し、日本三大砂丘のひとつ吹上浜で知られる鹿児島県日置市。かの地にある1883年創業の老舗『小正醸造』「メローコヅル」も、かってない革新的な試みによって世に送り出された銘酒といえよう。

「ウイスキーを筆頭にした世界の名だたる蒸留酒が貯蔵熟成しているように、日本の蒸留酒である米焼酎も必ず旨くなる」と確信し、貯蔵に耐えうる原酒の模索をはじめた小正醸造ニ代目・小正喜之助。前例のない取り組みに「小正の道楽」と嘲笑されながらも、蔵人と共に試行錯誤を繰り返した結果、三度蒸留を行うことで香味の調和を保ったままアルコール度数を上げることに成功する。独自の蒸留方法と精製技術、貯蔵容器に日本で初めて樫樽を採用するなど、新たな酒造りを実現させる情熱とひたむきな姿勢は、時を経てもなお健在だ。

1957年に最初の原酒が樫樽で熟成され、6年の貯蔵を経て誕生した長期貯蔵熟成の米焼酎「メローコヅル」。原料の米を厳選し、長期の貯蔵期間を経て磨きをかけた「メローコヅル・エクセレンス」は、日本はもとよりヨーロッパなど世界で称賛を得て、 2009年から3年連続でモンドセレクションの最高金賞を受賞している。本格焼酎にしかない骨格ある味わいに加え、「濃醇」と表現される長期貯蔵によって実現したまろやかなロ当たりと上品な香りが同居。心身に染み渡るような余韻は歳月の賜物だ。

造り手のスピリツツが花開いた、プレミアムな米焼酎。深遠なる美味の感動に浸ってはいかがだろう。

「メローコヅルの里」がある鹿児島県日置市。薩摩半島中央部の西岸にあり、東シナ海に面した風光明媚な丘陵地帯に位置。穏やかな海洋性の気候と豊かな湧水に恵まれた、焼酎造りの好適地だ。

約2千本の樽が眠る樫樽貯蔵庫。徹底した品質管理と入念なティスティングを経てブレンドされ、無ニの味わいが生み出される。

Text by : Mamiko Kume

2015年6月「HORLPGERIEI」本誌より引用(転載)

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