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独創的な作品群で世界を魅了するヴェネチアングラスの名門が日本上陸

Text / Koyo ono(MOTIONS)

中世から続くイタリア・ヴェネチアの伝統工芸

中世から続くイタリア・ヴェネチアの伝統工芸といえば、 ムラーノ島のガラス職人=マ工ストロたちが作るヴェネチアングラス。 イタリアらしい繊細で美しいガラス製品たちは、いつの時代も水の都を訪れた人々の心をとらえてきた。何世紀にわたる長い歴史を誇るヴェネチアングラスの世界に突如現れ、工芸品をモダンアートの感性で生まれ変わらせた工房をご存知だろうか。それが1958年にヴェネチア出身の二人のモレッティ兄弟が創業したカルロモレッティ社だ。

当時はまだ20歳代だったふたりは、兄のカルロがデザインと製造を、弟のジョヴァンニがマーケティングなどの実務を分担しながら、フムまでとはまったく 異なる新しいヴ=ネチアングラスの制作に挑戦したのだ。 伝統的な製法に、モダンアートやイタリアンデザイ ンの要素を大胆に取り入れたモレッティ兄弟の挑戦は “造形の近代化” ともいえる仕掛けだった。今でこそギフトシヨップなどで見付けられるモダンなヴェネチアングラスは、およそ60年前に始まったモレッティ兄弟の革命的挑戦があったからこそといえる。

立ち寄るだけでイタリアを感じられ、時間を忘れて作品に魅せられてしまう

カルロモレッティが創造するヴェネチアングラスは、初期の作品からすぐに注目を集め、ベルリン国立美術館やニューヨーク近代美術館(MoMA)など各国の美術館に収蔵されているほど。また、品製作のアートピースのほか、限定生産のシリーズもあるため、美術愛好家たちの収集品として高く評価されている。すべての作品は”手吹き製法”と呼ばれる伝統的なプロセスでマエストロたちによって手作業で作られており、それぞれにサインと年号を刻印。限定品にはシリアル番号を記した保証書が付属することが、愛好家たちの蒐集の琴線に触れた要因のひとつだ。

2016年、カルロモレッティの作品が集まる旗艦店が銀座にグランドオープンした。 日本にいながら最高のヴェチアングラスを手にできるプティックは、立ち寄るだけでもイタリアを感じられ、時間を忘れて作品に魅せられてしまうことは間違いない。


「不変の中におけるバリエーション」 という信念をもって製作されるカルロモレッティの色とりどりの作品群。 無色透明のクリスタルから華やかな色彩を備えた作品まで、溶かしたガラスを手作業で整えつつ、ひとつひとつ丹念に仕上げる匠の技があってこそ。厚みや硬さ、色彩が異なる個性的な作品を生み出す背景には、 そんなガラスの層を扱う唯一無ニの技術力があり、イタリアン・クラフツマンシップを継承するカルロモレッティならではの特色になっている。


表通りの喧噪からはなれた 「カルロ モレッティ」のブティック。落ち着いた雰囲気の店内には、世界を魅了し続けている作品た が静かに並んでいる。豊かな色彩と繊細な造形に見とれていると、ヴェネチアのギャラリーを覗いている気分になる。
住所・東京都中央区銀座5-1-8銀座MSビルIF
営業時間: 11・00 ~ 19:30 (日祝日は11 :00 ~ 18:30) 定休日.月曜日

カルロ モレッティ東京
http://www.carlomoretti-manak.jp/

2016年3月「HORLPGERIEI」本誌より引用(転載)

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