COVER WATCH STORY 驚きの薄さと完成度の 新・永久カレンダーモデル

1915年に発表され、永久カレンダー、ミニッツリピーター、スプリットセコンドクロノグラフの機能を兼ね備え、世界を驚愕させた超複雑懐中時計「グランコンプリカシオン」。

現在も製造が続けられるこの歴史的傑作を筆頭に、複雑時計で常にスイス時計界をリードしてきたオーデマ ピゲ。表紙の「ロイヤル オーク・パーペチュアルカレンダー」はスイス・ジュウ溪谷の名門が去る9月半ばに発表したばかりの最新のパーペチュアルカレンダーモデルだ。

同社はうるう年インジケータを初めて備えたパーペチュアルカレンダー付き腕時計を1957年に、さらに1978年にはパーペチュアルカレンダー搭載で自動巻きながらケース厚わずか3.95mmというモデルを発表するなど、このメカニズムでも常にパイオニアだった。

このロイヤル オークの新パーペチュアルカレンダーモデルも、その栄光の歴史にふさわしい内容だ。まず驚くべきは、ケース厚わずか9.50mmという、同じコレクションのエクストラシン(超薄型)モデルのケース厚8.1mmに迫るその薄さ。

これは巻き上げ効率に優れた両方向回転式のペリフェラルローターを採用した、厚さわずか4.31mmの新型ムーブメント「キャリバー5134」に負うところが大きい。

さらに1995年にメゾン創業200周年記念モデルと同じ週インジケータの搭載や、レーザーによるエングレービングで描かれたムーンフェイズ表示の精密さなど、あらゆる点で時代の先を行く。このモデルこそ、現代パーペチュアルカレンダーウォッチの究極である。

AUDEMARS PIGUET

オーデマ ピゲ ロイヤル オーク・パーペチュアルカレンダー Ref 26574ST.OO.1220ST.02

っs薄さに加えて機構まで、すべてが大進化した新世代のパーペチュアルカレンダーモデル。20m防水。自動巻き。SSケース。ケース径41㎜。問/オーデマ ピゲ ジャパン 問03-6830-0000

Styling/Eiji Ishikawa Photo/ Hisashi Wadano Text/ Yasuhito Shibuya

2015年11月「HORLOGERIE]本誌より引用(転載)

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