New Face New Time Vol.11

ジャパンメイドの信頼性と高機能が宿る 「オシアナス」に息づくブルーの美学

2004年の初代モデルの誕生から、革新的な技術と洗練されたデザインで 人気を博す「オシアナス」。その最新作は、優美なブルーの配色に、 GPSハイブリッド電波ソーラーの精度を加えて、高機能と美しさを両立した 魅力たっぷりの1本に仕上げられている。

初代モデルの登場から11年。その間、常に革新し続けてきた「オシアナス」は、独創的な魅力に包まれた腕時計のひとつだ。世界で初めてフルメタルクロノグラフ電波ソーラーとして誕生した後も、進化を重ねるごとに機能を高め、デザインを研ぎ澄まし、存在感を高めてきた。

第2世代モデルでは、世界5局受信を実現し、驚異的な薄さを実現した「Manta(マンタ)」を新たなコレクションとして追加。第3世代では、ムーブメント自体の耐久性を高めた“タフムーブメント”の採用のほか、直感的な操作を実現した“スマートアクセス”や6モータードライブ、GPS電波と標準電波を受信するハ イブリッドシステムなど、次々と革新的な技術を盛り込んでいった。

オシアナスの特徴であるエレガントなシルエットはそのままに、常に挑戦する姿勢で新たな機能を追加する……。そこには日本の腕時計が守ってきた信頼性を受け継ぎ、さらに進化させようとする意気込みが感じられる。

電波ソーラーやGPS、デュアルダイヤルによるワールドタイム表示といった機能は、一見するとデジタルテクノロジーを詰め込んだようにも思えるものの、腕時計の本質的な精度を高めるためには欠かせない。カシオが考える“ジャパンメイド”の在り方を提案したものともいえる。

最新作「OCW-G1100-1AJF」は、そんなオシアナスの歴史やプライドを随所に感じさせる1本だ。トルクが高い“デュアルコイルモーター”を採用することで、高速駆動を徹底追求。2時位置のボタンを長押しすると、ホームタイムとローカルタイムの表示がスピーディーに切り替わり、さらに針の速度に緩急をつけるなど、時計を操る楽しさも加わった。

デザイン面では、独特な“オシアナスブルー”にこだわり美しさがアップ。ベゼルや針軸で“地球の青”を表現したという。インデックスやインダイヤルには独自の手法で、色調が異なる3色のブルーで立体的に整えられている。

最先端の技術で追い求めた、腕時計に求められるクオリティとデザインの両立……。新生オシアナスには、海の神に由来するその名のごとく、革新技術で大海へ漕ぎ出さんとする“ブルーの美学”が息づいている。

OCEANUS OCW-G1100-1AJF

GPS衛星電波と標準電波を受信するハイブリッドシステム採用の電波ソーラークロノグラフ。世界27都市40タイムゾーンのワールドタイムや、針位置自動補正、ストップウォッチ、フルオートカレンダーといった多彩な機能を搭載している。クォーツ(GPSハイブリッド電波ソーラー)。チタンケース&バンド(チタンカーバイト処理)。ケース径46.1㎜。

ケースとバンドには、高度な技術を要するザラツ研磨を施している。チタン素材にこの研磨を施すのは至難の業だが、見事に滑らかな仕上がりを実現。さらにチタンカーバイド処理を施して耐摩耗性も高めている

標準電波が受信できない地域で重宝するGPS衛星電波受信は、4時位置のボタンで行う。鮮やかなオシアナスブルーをあしらった2ピース構造で、機能面での重要性も示している。

ブランドカラーをシンボリックに表現するベゼルは、ブルー蒸着を施したサファイアガラスを採用して“地球の大気光”を表現。わずかにカーブした面が風防が相まって全体を大きく見せると同時に、時差表記を緻密に色分けするなどの視認性を高めている

Styling/Eiji Ishikawa Photo/Tetsuya Niikura(SIGNO) Text/Satoshi Takahashi

2015年11月「HORLOGERIE]本誌より引用(転載)

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。