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洗練の高精度トゥールビヨン

トゥールビヨンは、複雑時計を語るとき真っ先に語られることの多い伝説的なメカニズムである。考案者は“時計の歴史を200年、先に進めた男”天才時計師アブラアン・ルイ・ブレゲ。

小さな脱進調速機にかかるわずかな重力が時間精度の劣化(姿勢差)の原因だと気付いたとき、彼が考えたのは時計の中でも最も複雑で高速で回転する脱進調速機自体をケージ(カゴ)に入れ、常時回転させて脱進調速機にかかる重力を平均化してしまう、という大胆なアイデアだった。

彼の発明の中でも、1801年に彼が特許を取得したこのメカニズムは特にユニークで、現在までずっと、彼の後に続いた時計師、時計技術者たちを触発し続けている。

表紙の時計、ジャガー・ルクルトの「マスター・トゥールビヨン・デュアルタイム」は、同社の時計技術者たちが開発した究極のトゥールビヨンウォッチ。

このモデルのムーブメント、キャリバー978Bは、2009年にスイスのル・ロックル時計博物館が主催した「国際クロノメーターコンテスト」で1、2位を独占したキャリバー978の進化形。

世界を飛び回るジェットセッターに欠かせないデュアルタイム機構を備えながら、前モデルよりも薄い、トゥールビヨンウォッチとしては驚異的なケース厚わずか12.1㎜を実現している。

究極のメカニズムを秘めた日常用のシンプルウォッチとして、今これほど贅沢で品格のあるモデルは他にないのではなかろうか。

Jaeger-LeCoultre

ジャガー・ルクルト マスター・トゥールビヨン・デュアルタイム

2013年1月のS.I.H.H.で発表された「マスター・コントロール」 コレクションの最新モデル。自動巻き。18KPGケース。ケース径41.5mm。5気圧防水。今夏発売予定。問/ジャガー・ルクルト 問03-3288-6370 www.jaeger-lecoultre.com

Photo by Junai Nakagawa
Sentence by Yasuhito Shibuya

2013年11月『HORLOGERIE』本誌より引用(転載)

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