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メルセデスAMGのA45S 4MATIC+は、超強力なホットハッチだ

全長4445ミリ、全幅1850ミリ、全高1412ミリ

メルセデスAMGが手がけた新型「A45S 4MATIC+(フォーマチックプラス)」がめちゃめちゃおもしろい。「量産エンジンとして世界一パワフル」とメーカーが謳う4気筒エンジンを搭載した、スーパーホットハッチだ。

310kW(421ps)の最高出力と500Nmの最大トルクを持つ1991cc4気筒エンジンにフルタイム4WDシステムを組み合わせたA45S 4MATIC+。AMGがチューニングを担当した4WDシステムは、4つの車輪のトルクとブレーキングを同時に制御。直進のみならず、コーナリングのスピードを追求したものだ。

とにかく楽しいクルマで、メルセデスはEQCのようなBEV(バッテリー駆動の電動車)や高級セダンやSUVに力を入れるいっぽう、こんなにすばらしい運動性能をもったハッチバックを作る力を持っていることに改めて驚かされる。

昨今は、BMWのM135iやルノーのメガーヌRSトロフィー、それにマイナーチェンジを受けたホンダ・シビックタイプRなど、高性能ハッチバックにもいいタマが揃っている。そこにあって、速度とクオリティなど、メルセデスAMGならではの魅力が輝くモデルだ。

専用に用意される8段ツインクラッチ式変速機「AMGスピードシフトDCT」は、運転者の意思をうまく汲み取ってくれるような、とてもいい”仕事”をする。

アクセルペダルを強く踏み込んだときはシフトアップのタイミングを遅らせることで、ロケットのような加速を味わわせてくれる。エンジンは最高出力を6750rpmで出すかなりの高回転型で、ターボの効きと相まって、上の回転まで回したときの加速感はすさまじいものがある。スポーツカー好きにはたまらないだろう。

いっぽう、ハイウェイでクルージングなどというときは、ポンポンッと上のギアを選び、燃費の負担を減らす。乗り心地が想像いじょうに快適なので、長い距離も問題なさそうだ。

「AMGライドコントロールサスペンション」というA45S 4MATIC+専用のサスペンションは、サブフレームやスプリングが専用設計という凝ったもの。さらに電子制御ダンパーが組み合わされ、ドライブモードの切り替えに応じて、キャラクターも変化する。

車体が跳ねても乗員は不用意に揺さぶれることは少ない。スポーツカーでそれがあると運転に支障が出るので、重要な要素である。個人的には、いわばびしっとした乗り心地の「スポーツ」が好きだ。滑りやすい路面でパワーを制御する「スリッパリー」というモードがあるのもおもしろい。

内装もよく出来ている。乗ったクルマは「AMGパフォーマンスパッケージ」装着車のため、赤と黒の2トーンのカラースキームを採用した内装で、若々しい印象だった。グリップの部分だけ滑りにくいスウェード調の革巻きのステアリングホイールといい、乗りこんだだけで特別感があるのも嬉しいだろう。

価格は790万円。ここまで高性能モデルでなくても、というひとには、225kWに400Nmのエンジンと、7段のAMGスピードシフトDCTを備えた「メルセデスAMG A35 4MATIC」(628万円)という選択もある。

ホイールは日本仕様とちがう場合あり(写真は本国仕様)

 

「AMGパフォーマンスパッケージ」の内装は赤/黒(写真)と、グレー/黒がある

 

後席もスペース的にはおとなにも充分

 

使い勝手のいい荷室(後席バックレストは3分割式)

 

小川フミオ / ライフスタイルジャーナリスト

慶應義塾大学文学部出身。自動車誌やグルメ誌の編集長を経て、フリーランスとして活躍中。活動範囲はウェブと雑誌。手がけるのはクルマ、グルメ、デザイン、インタビューなど。読者の方がたの興味に合致しそうな”いいクルマ”の世界を紹介していきたい。

 

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