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英国のサラブレッドが独走を続ける理由。Aston Martin DB11


1913年にロンドンの小さな町工場からスタートしたアストンマーティンは、やがて高級スポーツカーを少量生産するスペシャリストとして名声を高めていく。

その最新モデルにふれると、100年以上にわたって称賛され続ける理由がわかる。 1台ずつ丁寧に手作りするスピリットは変えないまま、最新技術に挑戦しているのだ。アストンマーティンというブランドを説明するとしたら、いくつかのエピソードを披露するのが近道かもしれない。 「ウイリアム王子が結婚パレードで運転したのがアストンマーティン」というエピソードはわかりやすいだろう。アストンマーティンは、ロイヤル・ワラント(英国王室御用達)を保持する数少ない自動車メーカーのひとつだ。

「ポール・マッカートニーが名曲『ヘイ・ジュード』を閃いたのは、アストンマーティンを運転している時だった」というエピソードもある。セレブリティに愛されたというエピソードに事欠かない、高級スポーツカーを作るのがアストンマーティンなのだ。 すべてがハンドメイドされるという伝統は、最新作のアストンマーティンDB11でも変わらない。シルクのような手触りのレザーシートに腰掛ければ、レザーを吟味する目利きや、手作業でなめすクラフツマンの存在を思わずにはいられない。

レザーのステッチの美しさは、製品ではなく作品のレベルだ。 街中では極めてスムーズなV8ツインターボエンジンは、鞭を入れると目の覚めるような加速と快音で乗員を非日常へ連れて行く。足まわりも同様で、快適な乗り心地と俊敏な動きを見事に両立している。ジキルとハイドのような性格は、最新技術の賜物だ。アストンマーティンは、今年のルマン24時間レースでクラス優勝を飾り、圧倒的な技術力を証明した。伝統を守るのではなく、革新を続けるからこそ、歴史は生まれるのだ。


レザーなど、最上級の素材を用いることに変わりはないものの、液晶メーターを採用するなどインテリアの意匠はモダンになった。新たに搭載することになったV型8気筒ツインターボエンジンは、テクニカルパートナーであるメルセデスAMG製をベースに独自の改良を加えたもの。ほかに、最高出力608psを発生する、5.2ℓ・V型12気筒ツインターボエンジンを搭載するグレードもある。


キャサリン妃を助手席に乗せたアストンマーティンDB6ヴォランテ。ウイリアム王子の父親のチャールズ皇太子が、21歳の誕生日にエリザベス女王からプレゼントされたものだ。

DB11 V8
エンジン形式:V8 NA 直4V型ツインターボ 総排気量:3,982cc 最高出力:375kW(500PS) 最大トルク:675Nm 変速機:リア・ミッドマウント ZF8速オートマチック 全長×全幅×全高: 4,739mm×1,940mm×1,279mm 車両重量:1,760kg 車体価格:2193万8900円~(税込)
Text:Takeshi Sato

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