マスキュリンな新世代タンク待望の機械式クロノグラフ

ジュエリーと同様にウォッチメイキングの世界でも「王」の称号を手にしつつあるカルティエ。スイス時計界で最も注目されている時計技術者、キャロル フォレスティエ=カザピ氏の指揮の下、最先端技術を活用したマニュファクチュール体制の整備と世界初のメカニズムを搭載した複雑時計コレクションで、その存在感を示している。

そうした複雑時計に加えて、2011年以降はメンズウォッチにも注力している。初のメンズ専用コレクション「カリブル ドゥ カルティエ」は、伝統のクラシックスタイルはもちろん、これまでにない男性的なテイストで一躍人気モデルの仲間入りを果たした。

今号の表紙を飾る「タンク MC クロノグラフ」は、2013年春に発表された3針モデル「タンク MC ウォッチ」に続く待望のクロノグラフモデル。搭載ムーブメントはやはり2013年に発表された「カリブル ドゥ カルティエ クロノグラフ」にも搭載され、現代で最も完成された機械式クロノグラフムーブメントとして時計の愛好家から高い評価を受けている「キャリバー1904-CH MC」。

タンクのモデル史上最も男性的で力強くエレガントな基本デザインを継承しつつ、文字盤の立体感を演出した2インダイヤルのスタイルは、3針モデル以上にクラシックなテイストに仕上がっている。ケースバックも3針モデル同様にシースルーバック。

高級クロノグラフにふさわしいしっかりと確実な操作フィーリングを持ち、シルバーのフランケ仕上げ文字盤と同じく、美しく装飾されたこの機械を眺める楽しみもある。

CARTIER

タンク MC クロノグラフ

逞しい男性の腕にも負けない大きさ厚さで強い存在感を放つ新世代タンク「タンク MC」に、初のクロノグラフモデルが登場。自動巻き。ケースサイズ縦43.9×横34.3mm。ピンクゴールドケース。ダークブラウンのアリゲーターストラップ。サファイア製リューズカボション。問/カルティエ カスタマー サービスセンター 問0120-301-157

Photos by Hisashi Wadano
Text by Yasuhito Shibuya
Styling by Katsuya Kubokawa

2014年9月「HORLOGERIE]本誌より引用(転載)

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。